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思わず色々語ってしまいたくなる作品に出会えました。

黒怒虎P


なんというか、なんか凄いんだけど、何が凄いのか言葉に出来ない・・・というのが第一印象。
そして、春香が登場する良作に出会った時に時々感じる言いようのない焦燥感。

でも、この作品のお陰で、少なくとも焦燥感についてはなんとなく答えが見えてきました。
ツイッターで呟いた内容の焼き直しにはなりますが・・・

自分は今まで、そのまんまの春香を描きたくてニコマスPをやってきました。
そして、こうして他の春香のPの作品を見て焦りを感じてしまうのは、『紛れもなく春香なんだけど、誰も見たことがない春香を描き出したい』という欲求があるから。

例えばそれは春香の中にある世界というか、春香が昨日見た夢というか、間違いなく100%天海春香で構成されているんだけど、春香自身にもはっきりとは認識されていない春香というか、春香をよく知っている人が見れば春香の世界観だとわかるんだけど、どこがどう春香なのかわからない。でも春香だ・・・みたいな。

自分が感じた焦りの正体は、自分には全く見えていなかった、想像もしなかった切り口なのに「これは間違い無く春香の世界だ」と認識してしまったからなのかな、と。
自分が探していた、自分のまだ知らない春香を見せられたからなのかな、と。


春香のPは、春香とどんな出会い方をしたかによって春香観そのものが違っている傾向が強いので、黒怒虎Pがどういう出会いをしたのか、とても気になるところではあります。


黒怒虎Pがこの作品で描き出そうとした春香・・・それがどういう春香だったのか、明確な所はわかりません。
この作品の春香は紛れも無い春香なんだけど、私には見えていなかった春香ですもの。

でも、気づいた点を意識しながら何度か見なおしてみると、抽象化されてはいるもののなにかストーリーの存在を感じます。


以下、ネタバレ注意。


最初に春香の後をくっついてる黒猫は、黒怒虎P自身の投影でしょうか。

春香意外存在しない世界。目的があるのか無いのかわからない、まさにあてもなくさまよう春香。

そんなところに降ってくる黄色いボールは、一緒に遊ぼうと誘っているようにも、春香を導いているようにも見えます。マンションや駅には現れず、遊び場や道路にだけ現れるからでしょうか。
・・・まるで誰かを連想させるかのよう。

1:12で初めて春香が踊り出します。この時から、ボールに触れないんですよ。いや、触れてるシーンが描かれなくなる。

その後のシーンでは、なんだかやたらとバランス感覚が必要な動きを意識的にするようになる。
あてもなかった春香の動きに、なにか目的のようなものが芽生えた感じ。

1:35からの印象的なシーンでも、ボールには触っていません。自然と手から離れたのか、ゆっくり落ちてゆく。勢い良く動くセカイの中で、ゆっくりゆっく離れてゆく。

公園でボールを軽く蹴り飛ばした後、始まるダンス。my song。私の歌。
その傍らにはもうあのボールはありません。

そしてどこかへと、まっすぐ駆け出す春香。
私の歌を手にした春香は、どこへ向かうのでしょうか。


全然見当違いかもしれないし、意味をはかりかねているシーンもあるけど、すべてのシーンに何かしらの意味が込められている感じ。
哀愁を誘うために画面が設計されたのではなく、作り手の意思を目一杯詰め込んで、虚飾を徹底的に廃して、そして醸しだされた空気感。
多くの人が異口同音に語る「何故かわからないけど、胸を締め付けられるようだ」。
一見しただけでは意味を捉えかねても、何故か強く心を揺さぶられる。それは画面の向こうに潜む意志の力なのかも。

私の好きな言葉で、作品を作るときに頭の片隅に置いているある詩人の言葉があります。

『完璧だと思えるのは、付け足すものがなくなったときではなく、もう何も取り去るものがなくなったときだ』

黒怒虎P、素晴らしい作品をありがとうございます。



・・・この動画を見た直後に、この曲が収録されているCDを買ってしまいました。

2コーラス目の歌詞のように、駆け出した春香の行き着く先はどうかどうか、彼女にとってかけがえの無い安心できる場所でありますように・・・。
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2012.05.25 Fri l お薦め春香動画 l コメント (0) トラックバック (1) l top
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